傘がない

雨の気配があったので
傘立てにわかるように離れたところにおいた
そして会合に出席し
でてきたら、置いていた場所にない
急に雨が降ってきたのでだれかが故意にもって
行ったのか
短い同じような傘は残っている
誰かが間違えたのか、しかしこれは
場所も違うし、傘の丈が短い
小一時間まったが取り替えにもこない
雨に濡れながら帰宅した
後味の悪い会合であった
妻は　「傘一本ぐらい？」という
私は傘を十分吟味して買い求めた
大切な一本である
係員の対処によっても変わるだろう
人は立ち位置でものの見方がかわる
ことばを安易に使えば傷つくことがある
ひとは大切に思う気持ちがあって
はじめて人といえるのである